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グルメ&レシピ

時代は令和になり、様々な「食」の問題に対して、政府による新たな取り組みが生まれ、実際の動きも徐々に広がりを見せています。その中の一つに「食品ロスの削減の推進に関する法律」(令和元年5月24日成立)があります。巷でも大手スーパーやコンビニによる食品廃棄の取り扱いなどを見直し、政府・地方・事業者三位一体となって策を講じたり、小売りや店舗ではポイント還元や予約制などのシステムを整備していくなど、徐々に市民にも浸透しているようです。そういった運動には「まだ食べることができる食品が廃棄されないようにするための社会的な取り組み」も含まれるといったところです。
こういった動きが実際の市場で効果を出せば、全体的な「ゴミ問題」や「貧困世帯問題」などにも繋がっていき、やがては食を取り巻く問題解決にも大きく役立ちそうですね。それには国民、皆さんの一人一人の協力があって実現することですし、流通の業態もどんどん様変わりしていくことと思います。地球全体のエコや、各家庭の暮らしにも役立つと思うので、これからの食品ロス削減に関する動向に少しずつでも関心を持って貰えたらと思います。

さて、街頭演説はこれくらいにして…、家の中で、例えば冷蔵庫を開けると出るわ出るわの食品ロス、というよりもっと根本的な「賞味期限切れ」や「冷凍庫でカッチカチ(それ、別の意味!)」や「これ…何?」というようなものが出てきたり出てこなかったりすることと思います。今月は、そんなちょっと「余りやすい食材」「忘れられやすい食材」「使いきれない食材」にスポットを当て、それらを美味しく消費出来るレシピをご紹介したいと思います。

さて、「残り物」や「余り食材」で料理を作るという事は、もはや主婦の常識だったりしますし、最近のテレビでも「残り物リメイク」や「アレンジ料理」などはよく聞きます。リメイク料理が作りやすくなる商品が販売されたり、最近特にネットや料理ブログや書籍で話題になっているのですが、今回は更にもっと踏み込んで、「使い切り」や「在庫を0(ゼロ)にする」、「それ捨てないで(まだ使える)」といったレベルまでの削減料理をご紹介していきたいと思います。そこのあなた…、それ、まだまだ使えますよ…。

-----------*私たちにも出来る!身近にある「リデュースって何?」~豆知識*-----------

さて、これからご紹介するのはリデュース=食材を生かしてゴミを出さないお料理たち。ヘタのギリギリまで使い切ったり、皮ごと使ったり、残り物を使う言わば究極のリデュースアレンジ&リメイク料理。これらを使っていくうちに一食分の食費が浮いて、「たまには外食しよう~」っていう事になれば、日本の経済にとってもいい事ではないでしょうか。
~「リデュース」他、言葉についての説明~
◆リデュース(Reduce)…ゴミとして出てしまうものを減らす
◆リユース(Reuse)…ゴミとして捨てるのではなく、再利用する
◆リサイクル(Recycle)…不要なものを、もう一度資源に戻して、新しいものを作る原料にすること
だそうです。それぞれ少しずつ意味の違いもあるのですが、それを合わせて「3R」とか「3R活動」と呼ばれています。スーパーへ行くときに持参するレジ袋は「リユース」だし、缶やペットボトルなどのゴミは「リサイクル」がもはや常識ですよね!

それでは、Let's cook reduced food for dinner!!

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▼リデュース・餃子
キャベツの芯も使いましょ!
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▽材料(4人分)
キャベツ:3枚
にら:1/2本
しそ:5枚
しょうが:1かけ
豚ひき肉:100g
餃子の皮:24枚
サラダ油:小さじ1
■A
塩:小さじ1/4
しょうゆ:大さじ1
酒:小さじ1
ごま油:小さじ1/2
片栗粉:大さじ1
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1.キャベツはみじん切りに、芯の部分は薄切りにする。
2.にらは根の部分としそは茎の部分をぎりぎりで切り落とし、みじん切りにする。
3.しょうがは皮ごとすりおろす。
4.ボウルに豚ひき肉、1、2、3とAを入れ、まとまりが出てくるまでよく混ぜる。
5.4を餃子の皮でひだを作りながら包む。サラダ油をひいたフライパンに並べる。
6.5の餃子の1/3の高さまで水(分量外)を入れ、ふたをして中強火にかけ、5分程度蒸し焼きにする。
7.ふたをとり、水分がしっかり飛ぶまで焼く。
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▼リデュース・がんも
お弁当のおかずやおつまみにも!
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▽材料(2人分)
木綿豆腐:1/2丁
卵:1/2個
揚げ油:適量
■具材:(合わせて50g)
にんじん(皮つき):適量
だいこん(皮つき):適量
ピーマン・キャベツ等:適量
水で戻したひじき:適量
豚肉:適量
■調味料
鶏がらスープの素:小さじ1
オイスターソース:小さじ1
片栗粉:大さじ1
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1.木綿豆腐は水切りするか、レンジ600Wで1分半加熱して、水分をとばす。
2.具材は細かく刻む。
3.1、2、卵、調味料をボウルに入れ、よく混ぜ合わせる。
4.3を丸く成型し、揚げ油で揚げる。
5.きつね色に揚がれば完成。(お好みで、ソースや塩、からし醤油を添える。)
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▼タルトタタン
りんご丸ごと使い切り♪
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▽材料(20cmのフライパン1台分)
りんご(酸味の強いものがお勧め):1個
◎グラニュー糖:大さじ1
◎ラム酒:小さじ1
◎レモン汁:小さじ1
卵(M):1個
グラニュー糖:30g
プレーンヨーグルト:50g
生クリーム:大さじ1
〇薄力粉:90g
〇ベーキングパウダー:小さじ1
無塩バター:30g
△無塩バター:20g
△グラニュー糖:30g
ホイップクリーム(お好みで):適量
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1.バター(30g)を溶かしておく。りんごは綺麗に洗い、皮付きのまま8~16等分にくし切りにし、種と芯の硬い所だけを除きボールに入れ、◎をまぶす
2.ボウルに卵を割りほぐし、グラニュー糖、ヨーグルト、生クリームを加えて、その都度よく混ぜる。
3.2に、〇をふるい入れ、なめらかになるまで混ぜたら、1の溶かしバターを入れ、さらによく混ぜる。
4.フライパンにバターを入れて火にかけ、溶けたらグラニュー糖をふるい入れ、カラメル色になってきたら、火を消す。
5.りんごを並べ入れ、上から3の生地を流し入れ、蓋をして中弱火で12~15分焼く。
6.生地の表面が乾いて、竹串に生地がつかなければ出来上がり。
7.切り分けて器に盛り、お好みでホイップクリームを添える。
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▼ラーメンスープ茶碗蒸し
卵とラーメン、煮物の残り物で♪
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▽材料(2人分)
カップラーメンの汁:200g
卵:1個
三つ葉:適量
残った煮物の具(にんじん、たけのこ、しいたけ、れんこんなど):適量
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1.カップラーメンの汁に溶き卵を入れてよく混ぜ、細かく切った残った煮物の具、切った三つ葉(あれば)を入れる。
2.器にふんわりとラップをし、電子レンジで5~10分加熱する。
★煮物の残りは何でもOK。無ければふえるワカメや刻みネギも可。また、ラーメンの汁は味薄めの方が良く、ドロドロなものは水かお湯で薄めるなどして調整下さい。
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▼ミルク粥
賞味期限間近の牛乳と余り食材を使い切り♪
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▽材料(2人分)
冷ご飯:150g
コンソメスープ:400g
ベーコン:30g
余った野菜やきのこ類:30~50g
牛乳:200ml
生クリーム:60ml
塩:小さじ1/3
こしょう:少々
チーズ:お好みで
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1.余ったコンソメスープに、一口大に切った野菜・きのこ類と、細かく切ったベーコンを加えて火にかける。
2.1を柔らかくなるまで煮込んだら、冷ご飯を入れて煮込む。
3.2のご飯が柔らかくなったら牛乳と、生クリームを入れて、さらに煮詰める。
4.塩、こしょうで味を調える。お好みでチーズなどを加える。
☆調理しておくと、冷蔵庫で更に数日持つので便利。
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▼ブロッコリーのアヒージョ
芯までぜんぶ使い切ろう!
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▽材料(2人分)
ブロッコリー:あるだけ
オリーブオイル:適量
にんにくのみじん切り:1片分
塩:少々
赤唐辛子(あれば):1本
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1.ブロッコリーの花蕾と芯は、それぞれ一口大に切る。
2.小さめのフライパンに、1、にんにくのみじん切り、塩、赤唐辛子を入れ、材料が被るぐらいオリーブオイルを注ぎ、弱火にかける。
3.にんにくが茶色に色付いたら完成。
☆芯だけを集めて作っても美味!他にも余っていればきのこ類や豆腐を加えても。
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▼リデュース・韓国冷麺
冷蔵庫に残りがちなめんつゆと焼き肉のたれを使ったレシピ♪
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▽材料(4人分)
きゅうり:1本
大豆もやし:1袋
豚ロース肉(薄切り):4枚
サラダ油:小さじ2
焼き肉のたれ:大さじ1
冷麺(生麺):4食分
キムチ:80g
茹で卵:2個
白ごま:小さじ1
季節の果物(りんごなど):適量
■A
めんつゆ(ストレート):350ml
水:700ml
酢:大さじ1
塩:少々
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1.きゅうりはへたをぎりぎりのところで、切り除き、せん切りにする。
2.フライパンに大豆もやしと水大さじ1(分量外)を入れ、ふたをして2分間蒸し茹でにし取り出す。
3.豚ロース肉は1cm 幅に切り、2のフライパンにサラダ油をひき、炒めて、焼き肉のたれで味付けする。
4.Aを合わせ、スープをつくり、冷蔵庫で冷やしておく。
5.冷麺を茹でて冷水でしめ、水気を切って器に盛りつけ、4のスープをかける。
6.1のきゅうり、2の大豆もやし、3の豚ロース肉、キムチ、半分に切った茹で卵を盛り付ける。
7.お好みで白ごまをふりかけたり、季節の果物を添えて、完成。
☆2は蒸し茹でにすることで、お水や光熱費のエコになります。具はカイワレ大根や金糸卵、魚肉ソーセージなどでも可。
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▼リデュース・すだちヨーグルト
絞った後の絞りかすを使って!
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▽材料(デザートカップ1個分)
しぼり終わったすだち:1個
ガムシロップ:2個
プレーンヨーグルト(無糖):大さじ4
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1.すだちを皮ごとおろし金ですりおろす。
2.1にガムシロップを混ぜ、ヨーグルトにのせる。
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▼リデュース・タコライス
レタスやトマトが余ったら、全部頂いちゃいましょう♪
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▽材料(4人分)
残りご飯:2合
水:450ml
たまねぎ:1/2個
にんじん:1/2本
豚ひき肉:300g
レタス:3枚
ミニトマト:4個
細切りチーズ:40g
■A
カレー粉:大さじ1
ケチャップ:大さじ4
ウスターソース:大さじ2
チリペッパーソース:少々
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1.レタスはせん切りに、ミニトマトは4等分にする。
2.たまねぎは皮をむき、根と茶色い皮の部分のみ切り取り、みじん切りにする。にんじんは皮ごとすりおろす。
3.フライパンに、3と豚ひき肉を入れ、炒める。
4.豚ひき肉の色が変わってきたらAを加え、炒めながら汁気を飛ばしタコスミートをつくる。
5.器に1のご飯、2のレタス、ミニトマト、4のタコスミート、細切りチーズの順に盛りつける。
☆人参は綺麗に洗って皮ごと使いましょう。傷みやすいレタスを消費しやすいレシピです。
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-----------*家庭でのゴミ削減運動と、飲食店や宿泊施設での取り組み*-----------

国や様々な地方で取り組みが行われています。例えば京都市などでは食品ゴミ削減に向けて、家庭での『生ごみ3キリ運動』として、食材を使い切る<使い切り>、食べ残しをしない<食べきり>、ごみを出す前に水を切る<水キリ>を啓発、実施しているのだそう。また、飲食店や宿泊施設でも『食べ残しゼロ推進店舗』認定制度を推進しており、食材を使い切るメニューの工夫や食べ残しを出さない小盛りメニュー開発などに取り組んでいるようです。

-----------*子供たちや学校での取り組み*-----------

また将来を担う子供たちも、小学校の家庭科や給食で「フードロス」から広げた「食べ物=謙虚な気持ちで命をいただく大切さ」や「食育=しっかりと食べることの大切さ」などを通じて意識を高めているようです。またこういった「食の大切さ、またロスやゴミ問題などの食育」は世界でも同じようになされていて、今後これらを継続する事により、日本の子供たちが将来社会に出た時に向けて、食べ物への意識を高めて行こうという動きなのだそうです。

-----------*事業者の取り組みによって、消費者も変わる*-----------

まず最初に賞味期限表示から「日」を取り、流通や作業を効率化するという動きが広がりつつあり、それにより現場対応が緩やかになる事から、働き方の改善にも繋がるという可能性もあります。事業者からすれば、今後人手不足でもある流通改革は大きなポイントで、加工食品の納品期限の緩和、販売期限の延長などが、やがては定着していくとみられます。例えば納品期限の緩和により、飲料・菓子だけでも4万トン以上の食品ロス削減効果が見込めるそう。現場が効率化すれば、個人の消費も効率良く買えて無駄買いも減り、またそれを効率良く消費出来れば食品ロスやゴミは減り、目標の食品ロス削減が実現するのではないかと思います。

ちなみに10月は「食品ロス削減月間」、毎月19日は「食育の日」だそうです。これを期に、お子様や家族と食品ロスやリデュースについて、色々考えたり話されてみてはいかがでしょうか。


私たち人間は身体を洗ったりしてスッキリ気持ちよいお風呂♪
それと同じように、普段お世話になっている冷蔵庫や食品庫も、たまにはスッキリ気持ちよくしてあげたいですね。